猿板

遊山黒子衆SARUの記録

OFF TRAIL RUN vol.3

帰る

 人は森にmother tree(母なる木)を持ち
死んだ後は蝶となってその木に帰る。
あるネイティブの言い伝えです。
◆母なる森
 森は土壌を作り水を蓄える。
また命を生み生態系を養い
その「恵」は遠く人間社会や
海の生き物まで至る。
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奥物部の森は秋が始まったようで
足下には沢山キノコ達が現れ

その森の可愛い分解者達は
走れ走れと私を励ましてくれました。
 
◆MOTHER TREE
 実はこの森の最も深い処
川が生まれる谷の始まりに
私の「mother tree」はあり
今日はその木に逢うためのRUNでした。

 15年前に寝場所を求めていた時
数百年生きた桂の大木と出会い
その姿に一目惚れしてしまい
私のmother treeと決めました。

◆大樹は杜
 かつて出会ったどの桂より大きい老木は
幹の半分ほどは既に土に還ろうとしていますが
今年も沢山の葉を出す生命力に衰えなく
生と死が共存する木の生命の迫力を感じます。

 mother treeは大地にどっしり根を張り
山の斜面の一角に平地を作り
山に住む生き物にとっても
良い居場所になっています。

◆ただいま
 mother treeの圧倒的な存在感は
大きな安心感となって私を包み

沢でさっぱり汗を流し
大きな根元に腰掛ければ
大地から沸き上がる力を感じます。

 森から生まれたものとして
mother treeから力をもらい疲れを癒す。
 私は蝶になり母の懐に帰る時まで
これからもここに通い続けるのでしょうね。
   行ってきます。