「わけいっても わけいっても 青い山」
◆深い懐
八幡平まで続く「アスピーテライン」
冬は数mの深い雪に沈む道路が続きます。
その大きな山の裾野「安比高原」に広がる
ブナ、トドマツ、ダケカンバを中心とする
亜寒帯の森の深さは圧巻でした。
中には幹周り6mを超しそうな大木もあり
横切る沢は豊かな水量をたたえています。
山頭火の自由律俳句を思い出しました。
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四国では切り払われ続けたブナ達は
ここ東北では元気に生きています。
水も作物も豊かなのはこのせいなのでしょう。
◆雄大な頂上部
見返峠の駐車場から頂までは30分足らずですが
赤沼、ガマ沼などを配する御在所園地は
正に神が作り上げた天空の庭園。
今日も多くの観光客で賑やかでした。
◆神のもと笑顔が集う
「自然」か「観光」か相反するものがあり
「自然保護」と言う人の視点での議論もよく聞きます。
しかし私は「自然は自然」、「人は人」だと思います。
それを自分が美しいと思うのであれば
「次の人にも見てもらいたい」
と思う気持ちが大切であるように思います。
そしてその「美しものを美しいと感じる心」は
美しいものの中でこそ養われると考えます。
この日も沢山の笑顔が集まっていました。
◆森は力
この広大な神の庭園を支えるもは
麓の広大な自然林が持つ保水力や浄化力
大地に深く根を張り永く風雪に耐えてきた
「森の力」であることを感じました。
「森があれば生きていける」
世界屈指の厳しい自然環境を持つ東北の地は
世界で最もたくましい「森の力」に満ち
人々の暮らしを守り恵みを与え続けている。
そんな「杜」の力を全身で感じた旅でした。
ありがとうございました