猿板

遊山黒子衆SARUの記録

御在所山冬枯れ遊山 其の一

kurokoshusaru2006-03-06

四国にも御在所山がいくつかありますが、
今回は登った御在所山香美市(旧香北町)にあり、
チーとtochikoで冬枯れ遊山に行ってきました。
 この山は高知市の北西方向、
香北町の美良布(びらふ)の奥にあり、
その乳房に似た独特の山様は、
市街地からもよく目に付きます。
 その高貴な名前は、
登山口のある大屋敷など、
安徳帝を守った平教盛が逃れ住んだという、
平家落人伝説に由来し、
安徳屋敷跡と言われる水田や、
二位尼の護身仏とされる観音菩薩が地中から出現した
などの伝承などが語り継がれています。
 美良布から物部川を対岸に渡り、
大荒ノ滝の看板に導かれ、梅久保の集落に入ります。
そこには、簡単な御在所山登山の案内の看板が二又の辻にあり、
どちらに進んでもそれぞれ登山口がありますが、
今回は、先に書いた由緒のある大屋敷側の登山口に向かいました。

 日本の正しい風景と思う里山集落を過ぎ、
谷間の道を奥へと入っていきます。
あたりが少し開けると、
平家の里・木馬(きんま)茶屋という売店があり、
そこが小さな駐車場とトイレのある登山口です。
山支度を整え、登山口横にある韮生山祗神社にお参りし、
さあ、遊山開始です。

 しばらくは、意外と傾斜がある舗装された車道を登っていきます。
道ばたの梅の花や菜の花に春の到来を感じつつのんびり行くと、
いつのまにか登山口はかなり下に見えるようになっています。
 一登りして平家観音像の碑を過ぎると、
まもなく一軒の家の建つ車道終点となり、
ここから山道に入りますが、
どうもここまで小さい車なら上ってくることも出来たようでした(苦笑)。