猿板

遊山黒子衆SARUの記録

山に通う理由 3  不便を頂く

携帯と河童

 空調の効いた街に住み
温かい衣服や布団と居宅がある。
また蛇口からはお湯まで出て
食料もお金と交換するだけで手に入る。
◆街で生きること
 そんな「快適な」暮らしの中で
不満や焦燥感を持つ人が多い様に思う。
それは「便利」が当たり前になって
慣れてしまった結果の様に感じます。

◆山で生き延びること
 山小屋の少ない四国の山は
そこで生き延びる為の装備の全てを
荷揚げる必要があります。

水、食料、炊事道具、防寒着等々
特にテント泊を主とする私達は
寝具まで持ち上げる必要があり
有雪期は30kgを越えることもあります。

◆不便を友とする
 私はそんな不便と向かい合う事が
自然と遊ぶ本質であり醍醐味でもあり
また出来る限りテント泊を行う事で
より自然に近づくことが出来ると感じる。

そして山で不便を体験することで
街の暮らしがより有り難いものに
感じる事が出来ると思っています。

                    不自由を常と思えば不足なし  徳川家康