ここ山下農園の畑は、
驚くほど草が生えている畑があります。
定植した野菜が草に負けるウチは、
草引きを行いますが、
ある程度野菜が育てば、
後は何もしないそうです。
その草むらは、畑の水分を保ち、
作物を餌とする草食昆虫の捕食者である、
カエルや蜘蛛達の隠れ家にもなるそうです。
元々、この美しい棚田などの里山の環境も、
人が一旦自然を破壊し、
新たに作り上げた新しい環境であることは間違いなく、
そこに適応したアマガエルやメダカなどの新しい生態系が登場し、
人と共存してきたと思います。
だから、其の里の生き物たちは、
完全な自然の中では見かけることはありません。
正に先人がこの世界で屈指の厳しい自然条件の島国で培った、
他の生物を利用し、共に生きる知恵だと私は思います。
でも、現在の農法や人々の生活の変化により、
その仲間達は急激に数を減らしているのも事実です。
又、人は利便性を求め、それに答えるために、
農薬を使わざるを得ない方々もいるのも事実だと思います。
そんな現状、双方笑顔で暮らせる方法の一つとして、
山下さんの試行錯誤や取り組みがあるように思います。
現在山下農園には、全国から若者が集まっています。
私は仕事で中山間地域に行くことが多いのですが、
若者の減少はどこも大きな問題としてあるのも現実です。
この山間部に環境に即した収入源が確立されれば、
きっとこの生き物たちと美しい風景の中に、
子供達の歓声が帰ってくるのではないかと私は思います。
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