猿板

遊山黒子衆SARUの記録

2010年終わりの遊山 登らなかったこと

THOMMEN高度計

「12月30日から1月2日にかけて
 日本海を発達しながら低気圧が通過し
 その後冬型の気圧配置が強まるため
 荒れ模様の天気となる恐れがあります。」
八ヶ岳の天気予報
「12月29日〜30日 霧一時晴れのち風雪
 風/非常に強い。気温/-12℃(最高)」
長年私を護ってくれた高度計の針は
到着からずっと下がり続けていました。

◆「登らない」と言う選択
 きぬさん、食うちゃん、わいちゃん
私達夫婦の年末恒例赤岳遊山に
今年も仲間が集まってくれました。

でもパーティの責任者である私の決断は
「今年は登らない」と言う選択でした。

◆「臆病」と言う装備
 最初から計画変更を提案してくれましたが
やはり赤岳鉱泉で年末は迎えたかった。

わがままで臆病なリーダーで御免ね。
でも臆病も立派な装備であり
目的はみんなで生きて楽しく帰る事。
そして通っていれば色んな風景に出会います。

◆嬉しかった事
 でも中身はとても充実していたと思っています。
参加できなかった仲間の心意気も背負い上げた。

停滞と決めたから心置きなくお酒も飲めた(笑)

一つのテントでの中で同じ飯盒の飯を食べ
料理を持ち寄れた事も嬉しかった。
そして何より仲間と共に過ごす事が出来た。

また心配していた友との思わぬ再会や
会いたいと思っていた人との出会いがあり
この年末はとても思い出深いものとなりました。

◆本年もよろしくお願いいたします。
 この大好きな仲間とこの居場所があれば
次はきっと山神様は微笑んでくれる。
私はそう確信しています。

今回はみんなを頂に上げる事が出来なかった
こんな小心者のリーダーで良ければ
どうか今年も共に歩み遊んで下さいね。
 いつもいつもありがとう。
  年立つやもとの愚がまた愚にかへる  一茶