猿板

遊山黒子衆SARUの記録

小屋開けの剣山遊山 春の星

                             

 「ここがソロモンの秘宝」

 ソロモンの秘宝アークを保管した
山頂付近の洞窟の入口はここかぁ。

 ミステリースポットの走りですね。

◆昼の月のこと

 「お月さん出ちゅう」

 穏やかな春の空に
ぽっかり浮かんだ昼の月。

 今日の一期一会だな。

◆居場所のこと
 もう何年になったか。
何人共に登って来たのか。
今年もかよう道が始まる
私達の大切な居場所に帰る。

                 

 山小屋開けまして
おめでとうございますやな。

 「それえいね!」

「やっぱり落ち着くね」

 「ただいま」「お帰りなさい」
言葉と共に心も交わせる居場所。

 幸せな事だと思うよなぁ。

                                         

「キャンセルの嵐やけん
   角部屋を使ってくださいね」

あ、ありがとうございます (^^;)

◆山小屋のこと

 「よぉ眠えたぁ~」

 広い部屋をお借りして
今日もぐっすり昼寝出来た。

 頂上撮してくるき。

           

 西に続く山並の果てに
今日のお天道様が沈んでゆく。

 なんて静かな風景だろう。

 さあお腹すいたで。

 河童さんに吞んもらってと
3代目が荷揚げ夕食と共に頂いた
長男さんのクラフトビール

 拓也 ありがとうな。

                     

小屋閉め後に我が家に来てくれたり
親戚以上のお付き合いになった山小屋。

 いつもありがとうございます。

「明日からでも
    来てもらいたいわ」

 私の第二の人生での
「お節介」の話も決まったようだ。

                                         

 社会は30年一世代で随分変わってきて
いま山小屋は3代目が中心となっているが
私は4代目世代の芽吹きを感じている。

 老いては子に従えですね。

 僕たちは新しい価値観の世代
君たちの山小屋も楽しみにしているよ。

 いつもありがとうね。

                             

◆星のこと
 いつもの様に気付けば部屋で
いつもの様に夜中に目が覚めた。

 「天の川出ちゅうで」

                                                   

 都会で消えてしまった星空。
ここの楽しみはこの風景だろうなぁ。

 ありがたい 有り難い。

                    東天にまたたきふゆる春の星  長島恵吉