猿板

遊山黒子衆SARUの記録

立春の塔ノ丸遊山 春の雪

                                         

「今日はスノーシューですか?」

 標高1713mにある登り口は
気温0℃とこの時期としては暖かい。

 それがいいでしょうね。

◆昭和のスキー場
 塔ノ丸への山道は
平成19年に休業したスキー場。
リフトはないが雪のある休日に
ゲレンデだけを開放している。

◆静かなこと
 このスキー場は国定公園内にあるため
利用者減少で町の運営が厳しくなっても
廃止する場合には山林への原状回復が
求められるのが休業している大きな理由。

                                           

 いつ来ても静かでいいですね。

人間だけは毎年0.4%改善するため
価値観も文化・社会も毎年前進するから
税金だってその時最善なら仕方ない事だ。

◆雪のこと

 「やっぱり雪多いね」

 先達の踏み抜きを見れば
ある程度気温で落ち着いた積雪は
50cm位だから降雪は1m超えだろう。

                                         

山の雪の降り方は地形で変わり
大地に落ちても風で運ばれたり
温度や雨によって締まってくる。

 雪舟にはいい雪質だ。

◆日和のこと
 絶好の行楽日和だろうなぁ。

サクサク音を鳴らす雪を踏み
澄んだ冬空の雲は穏やかに流れる。
山の神様のご褒美の様な休日だ。

                                         

 「あそこですね」

今日のガイドはKaoさんだろう。
最適なゲレンデは終わりに近づき
この先から森林帯に入ってゆく。

                    青空をしばしこぼれぬ春の雪  原石鼎