猿板

遊山黒子衆SARUの記録

つらつら山の三辻遊山 結

                                         

 「駒ちゃんが送ってくれた
      リンゴ食べませんか」

 「食後の珈琲をどうぞ」

この持ち寄りが気持ちいい。

◆山頂のこと
 家からゆっくり2時間半。
標高1100m三辻山山頂に立つ。

「新鮮ですわぁ」

                 

 そちらは
瀬戸内海が見えるでしょう。

 「またそれとは違いますから」

見慣れない風景も新鮮だ。

◆森のこと

 「ブナが生えてるものねぇ」

 ここの微妙な標高と地形は
多くの植生の絡合を生み出した。

 日本でも珍しい混生林ですよ。

           

「奥物部の山道もそうですが
  ここも人の記憶の様なものを感じます」

 今まで山で何度も不思議な
体験をしたろくべえさんに聞いてみた。

 「私も歩いている途中で
   動けなくなる山があります」

 石積など人の痕跡が残る山道は
そこで生きた先人の魂を感じるのか。

                             

 伝統脳だけで生きて来た命達と
大脳が発達して伝統脳を抑えた人間。
どちらが正しくて間違っているでなく
自然を成す役割がある様に思う。

 

◆かえり道 = 賢者の言葉 =

   全ての生物に「魂」は宿っているのか?

  今の物理学の知識では宿っていると思われて
  現代の物理学の先端はそういう方向に進んでいるが
  まだ「実証」は出来ません。

                                                   

  ただ「実証できていない」ということと
  「無い」ということとは違います。

  ニュートン力学とか近代物理科学の世界で
  考えれば「魂」は「無い」という事になるが
  60年位前に始まった先端的学問の方向は全く逆です。

           

   「テレパシー」も九分九厘あると考えられて
  今の物理学の知識では魂は宿っている思われています。

   今の科学で考えて考えつかないことを
  嘘だと言う人がいますが、それはあり得ません。

◆温かいところ
  友達とまた来ましたよ。
     雪が残っていました。

 「この前真っ白やったきね」

                                                           

 静かな山を下りてきて
暖かいものを頂く場所がある。
ここも私達の「まほら」だろうな。

 また来年もよろしくお願いします。

             あたたかく枯れたるものの日の黄いろ  長谷川素逝