まだ寒気の余韻があるなぁ。
南から流れ込む暖気に押される様に
高層の寒気が巻雲となり北に流れる。
◆分け入る
「今日も静かやね」
天気図を正確に読んでいるのか
私達の出発が早いかだろうなぁ。
そんな登り口の気温は23℃。
◆林道のこと
「真っ暗けっけ」
陽射しが強いだけ影も暗くなるが
目が慣れてきたら緑も見えてくる。
「これってホタル?」
残念やけど違うと思う。
◆人工林のこと
山道は工石山登山道に入り
杉檜の人が植えた林から始まる。
古くから先人は共に生きてきた杉を
大切に手入れし花を咲かす30年経てば
木材としてきたから花粉症はなかった。
また間伐すれば陽が射し風がとおり
下草も生え鹿もここで生きられる。
共生とは人の思想ではなく
自然摂理に添うことだと思う。
◆二次林のこと
「ここも真っ暗けっけ」
山道は公園として植えた
林に鳥や風が運んだ種が
根を下ろした二次林に入る。
「これはトリアシショウマ」
日本は大気中に沢山種子が飛んでいて
刈られてもすぐに何かが芽を出している。
自然は人が考えるほど弱くはないだろう。
「杖塚上がるろう」
そうやね。
空が観たいね。
夏草や手ふれて見たき仏の朱 加藤楸邨