猿板

遊山黒子衆SARUの記録

tochikoな山歩き 空

 かよう道からは
空が見えづらくなってきて

 

 幾重にも重なる木々の葉の
影絵の道になりました。

 

 薄暗い道が
土佐の裏山らしいこと

 

 そのような中でも
囀りにその姿を探すと 

 なんとか姿を捉えることができました。

 

 森をくぐり
採石場跡に立てばいつもより眩しい空に変化の雲

  

 

 

 薄暗い森には蝉の響きがよく似合う

 

 空を隠すような森は
命の盛りの歌でつつまれていました。

                緑蔭をよろこびの影すぎしのみ  飯田龍太