猿板

遊山黒子衆SARUの記録

仲春の白髪山遊山 霧の道

                                   f:id:kurokoshusaru:20220314103206j:plain

 奥物部の森を一望する
中内台に上がって山を観る。
教科書通り層になった雲。

 予定どおり白髪でいいな。

◆車を降りる
 白髪山登り口は峰越え林道の
最高地点標高1400mにあるため
雪が多い年は車の乗付けが困難だが
今年は小雪で今まで容易に上がれた。

f:id:kurokoshusaru:20220314103353j:plain

 「また誰もいませんね」

天気予報と雪の見立てだろうか。
この山は今日も貸し切りの様だ。

            f:id:kurokoshusaru:20220314103445j:plain

◆分け入る
 装備を整え森に分け入った。
この日四国は気圧の谷に入るが
思ったより風はなく雲も薄いようで
時々薄日が射し幻想的な風景を醸す。

f:id:kurokoshusaru:20220314103524j:plain

標高1400mは四国ではブナの限界線で
ブナに囲まれた駐車場から山道入れば
ダケカンバなど亜高山帯の植生となる。

      f:id:kurokoshusaru:20220314103726j:plain

◆人の関わり

 「相変わらず酷いですね」

 設置されたものの放置された
環境省規格の木段は水を堰き止め
道を掘り崩す障害物となっている。

f:id:kurokoshusaru:20220314103825j:plain

 「これがなければ
      いい山なんよ」

この時期はアイゼン引っ掛けなど
転倒事故を発生させる危険物となる。

                                                    f:id:kurokoshusaru:20220314103909j:plain

血税を投じて怪我させたら本末転倒だ。
今は森林管理局が巡回していると聞くが
この現状を何とも思わないのだろうか。

f:id:kurokoshusaru:20220314104054j:plain

◆笹の床
 そしてもう一つ白髪山の特徴は
住処を追われた鹿により丸裸にされた
カヤハゲと違い笹床が生きていること。

                                         f:id:kurokoshusaru:20220314104139j:plain

ひょっとしたら姫蛍が居るかもな。

 「是非見てみたいです!!」

夏にテント張るのもいいかもな。

 自然の強さに期待して。

f:id:kurokoshusaru:20220314104252j:plain

 東尾根に取り付いたら
一本して膝休めしようや。

 障害物競走で
    足つりそうやわ(苦笑)

f:id:kurokoshusaru:20220314104408j:plain

                  霧の道現れ来るを行くばかり  松本たかし