猿板

遊山黒子衆SARUの記録

小屋閉めの剣山遊山 寒の雨

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 では 行ってきます。

 お腹が落ち着いたころ
風雨がずいぶん落ち着いて
リフト再開の連絡がはいった。

臨機応変
 私達は「機に臨んで変に応ず」
その日その時の空と山を観て
型通りの処置にとらわれず行動する。
それが物見遊山の心だと思っている。

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 「おかえり~」

リフト係さんと綱男さんがいた。

 待っておられたんですか!

ここにも帰るべき笑顔がある (^_^)

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◆雨には雨の遊山
 私達は山神様と上がる事となった。

この頃は朝と昼の気温差が10度位あり
「寒さ」と「行動による発汗」に対応する
アンダーウエアの選択が最も大切となる。

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「風を防ぐ」と「熱と湿気がこもる」
この相反する現象に対処するために
「寒ければ着る」「暑ければ脱ぐ」
「重ね着」が必要となってくる。

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そして「雪」なのか「雨」なのか。
雪にも「乾雪」や「湿雪」があり
その予測に基づいたアウターウエアの選択をする。
この日私は雨も対応出来るハードシェルを羽織った。

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毛を失ったお猿さんが冬に山に入るには
どうしてもそれなりのお金がかかる。
安全はお金で買うしかないと思っている。

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◆神の山
 そんな厳しく激しい変化をする
この時期に営業小屋があることは有り難い。

 「これが最後の最後でぇ!」

tochikoのガイドにTommyさんが笑い転げた。

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 さあ 着いたでぇ。

この鳥居を潜れば居場所がある。
今まで多くの学びと笑顔を頂いた
私達の帰るところが待ている。

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                     足もとの草に音して寒の雨  柴崎七重