猿板

遊山黒子衆SARUの記録

秋分の石鎚裏参道遊山 神の巌

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 鳥居を潜り始まる登山道は
御神体である石鎚山頂へ至る
裏参道」と呼ばれた古の道。

◆信仰の道
 標高1,982mの山頂まで続く
13.3km標高差1,270mの山道は
先人が積んだ石段から始まる。

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深田久弥日本百名山石鎚山

  石鎚山は四国のみならず西日本最高の山である。
 我が国で最も古くから讃えられた名山の一つで
 『日本霊異記』にその名前があらわれている。

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 この山は役ノ小角が初めて登ったと
 伝えられているくらいだから
 昔からどれほど多くの人が登ったことであろう。

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 登山というよりお詣りであった。
 古い風習が次第に消えてきたが
 以前は四国八十八ヶ所の巡礼が
 菜の花盛りの頃一番賑わい

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 その遍路の影が少なくなると
 第二の年中行事としてお山詣り

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 すなわち石鎚山詣りの白衣の行者姿が
 おもに「伊予・土佐」の二国であるが
 いたるところに隠見したそうだ。

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  北側から登るのが表参道であろうが
 私は南の裏側の面河渓から登った。
 こちらの方が原始的な自然の姿を残している。
 この道は頂上近くで表参道と一緒になる。

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                                        落葉しつくす石鎚の神の巌  山口草堂