猿板

遊山黒子衆SARUの記録

tochikoな山歩き もうひとつの月

 

 新月から数えて十二日目の月
いつもより明るい空に期待して
月を待つ森の夜

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 栃の葉陰に月を見つけました。

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  月は太陽が照らす光
そのような事をあらためて感じる森から見る輝きは

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 暗い森に月影を落とし

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 満ちる前の十二夜の月に
大木が倒れた森の世代交代が見せてくれた
空間はもうひとつの月のようでした。

 

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 翌朝同じ空を見上げた


「いい月やったねぇ」

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 この場所に初めて泊まった時の
不思議なほどの深い眠りから覚めて見る太陽は

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 木々を照らし
木陰をつくり水が輝いていました。

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              名月をとつてくれろと泣く子かな  一茶