猿板

遊山黒子衆SARUの記録

処暑に入る三辻山遊山 山の霧

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「今日は頂上に
    上がらんでねえ」

 山を覆う雲は明るいが
8月は天辺を避けたほうがいい。

◆秋雨の跡
 梅雨明けもそうだが
雨期の境は荒れるものだ。
林床には風に落とされたのだろう
朴の葉が銀色の腹を見せていた。

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 「空が空いたね」

バードコールを鳴し森を見る。

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そろそろ樹々の葉が
今年の役割を終えるころ。

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◆水の島日本

「来週はじめにかけて大雨警戒
  3年前の西日本豪雨に匹敵するおそれ」

 今まで日本で
そんな事は珍しいことなのか。

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  日本は雨に恵まれた国です。
 一番多く雨をもたらすのは台風ですね。
 夏から秋にかけて九州に上陸して中国地方を通過し
 東北に抜けるというものが最も一般的な台風の進路です。

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 そして6,7月には梅雨があります。
 3月から4月頃の菜の花が咲く頃にも
 よく雨が降ります。
 菜種梅雨などと呼びますね。

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  秋にも
 雨をもたらすものがあります。

               = 陶芸家 浅野陽 =

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◆森の中のもう一つの森
 tochikoはバードコール
鳴らしながら森のまほらに向かう。

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 森の中のもう一つの森に入る。

 やっぱり囀りは
ずっと着いてきているみたいだな。

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                   山霧や苔生す山毛欅の原生林  松本文一郎