猿板

遊山黒子衆SARUの記録

十三夜の奥物部遊山 月の客

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 谷のまほらに辿り着く。
この清水流れる谷間の緩傾斜地は
谷が狭まった迫(サコ)にあり
ケヤキザコと杣達に呼ばれていた。

◆荷を下ろす
 私達のザックが
大きいのはこれがあるからで
ここは湧き水があるから
冷やして吞むことが出来る。

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 もちろん乾杯は
YEBISU BEERだよな。

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 今宵の寝床を構えたら
腰を据えて森の宴を始めよう。

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◆火を操る
 夏は四国の稜線は暑いから
私達は森で焚火を楽しむ事が多く
逆に冬の森は寒いから稜線に上がる。

 だから静かな時を楽しめる。

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 今日もシェフはワイズさん。
山の料理は不便を友とする
大人の「ままごと」の様に思う。

 頂きます (^_^)

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◆陽を見る
 植物は光合成で身体を作り
食物連鎖は植物から始まるから
全ての動物も太陽エネルギーで
身体を作っていると言える。

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 この焚火は
かつて森に降りた太陽光。

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 「お月さん出たで!」

月光も太陽光だよな。

 有り難い ありがたい。

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◆かえり道
 朝はキツツキのドラミングで目が覚めた。
山屋の朝は早いからテン場の朝は賑やかだが
ここは静かな一日の始まりを楽しむ事が出来る。

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 「世の中に まじらぬとには あらねども
    ひとり遊びぞ 我は勝れり 」
 そうですよね。
      良寛さま。

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 さあ
次はどこに行こうか。

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                    岩はなやこゝにもひとり月の客  去来