「葉の色が随分濃くなったね」
登り口の気温は17度。
いつもの林道の影も色を増し
吹き抜ける風も気持ちよかった。
◆分け入る
「ルリが鳴きゆうで」
はぐれ雲も穏やかに流れ
今日は絶好の登山日和となり
稜線は賑やかになるだろうな。
◆花のこと
「二人静初めて見ました」
山野に自生するセンリョウ科の多年草。
初夏に花穂を普通2本出し白い細かい花を開く。
同属の一人静が1本花穂を出すのに対して名づける。
ウツギの香りは落ち着いて
色もあせ初夏は終わりに近づく。
これから森は花も夏に移ろう。
「次はアジサイの出番」
◆沢のこと
「涼しいですね!」
風のとおり道となる沢は
栃やウワバミソウの種子も運ぶ。
「これがウワバミソウの花」
◆木洩れ日
林道の幅員が広い箇所は
空が開き大地に陽射しが届く。
その陽は苔などを養い
陽を求めて延びる木が影を落とす。
緑は濃くなり空気も染める。
ほんと気持ちいい休日だなあ。
どの子にも涼しく風の吹く日かな 飯田龍太