「スミレは強いね」
立壺菫は最も普通に見られるスミレ。
各地の草地・路傍などに群生する
葉は心臓形で花は淡紫色。
◆草花のこと
春の花の代表格すみれも
その盛りを過ぎて色褪せてきた。
これから林道沿いの花は夏に向かう。
「躑躅も見納めかな」
花より葉が多くなってきた。
tochikoは雪解けの頃から
花の目覚めを追うことに熱心だ。
◆森のこと
私は樹々の芽吹きが好きだ。
森は微生物から植物や菌類
動物まで絡み合い生きていて
何の役にも立たない命はない。
人間も40~60兆の独立した細胞が
それぞれの役割を担い生きていて
腸内細菌やウイルスもいないと
1日たりとも生きることが出来ない。
また近年の遺伝子解析において
人間の遺伝子の半分は腸内細菌や
ウイルスの遺伝子であることが解った。
それは実に不思議なことではあるが
私は森を見ていて何となく腑に落ちる。
◆山桜のこと
「終わったかぁ」
tochikoが期待していた山桜。
どうも先週やったね。
私は花と共に広げる
ヤマザクラの若葉の色がいい。
赤やあかね色、桃色と
個体差があるのも楽しいもので
春紅葉の主役の一つとなっている。
◆林道の果て
谷が深く切れ落ち
対岸の森が見えはじめる。
ちょうど標高約1100mの
ヌル谷のナロが春紅葉の最前線か。
山道は終わりに近づき
これから奥物部の森に分け入る。
これほどのやさしさはなし芽吹山 青柳志解樹