猿板

遊山黒子衆SARUの記録

春分の三ツ辻山遊山 桜狩り

                                                 f:id:kurokoshusaru:20210327165038p:plain

 広く高気圧圏内となり
各地で穏やかな空が広がる。
ただ高気圧は段々と東へ遠ざかり
西からはゆっくり低気圧や前線が接近。

◆陽春の候
 春の嵐の前の静けさか。
穏やかな晴天が約束された休日
通う三辻山をtochikoと訪れた。

f:id:kurokoshusaru:20210327165213j:plain

◆咲くら
 鏡川を溯る県道は
今見頃の桜に囲まれていた。

                  f:id:kurokoshusaru:20210327165336j:plain

 「ここが観たかったがよ」

 確かにここは凄いね。
でもまだ咲きそうな桜があるやん。

f:id:kurokoshusaru:20210327165426j:plain

「桜」の語源はいくつかあるが
動詞「咲く」に接尾語「ら」が付き
複数形「咲くら」との説が私には馴染み

                  f:id:kurokoshusaru:20210327165554j:plain

豪華に咲くソメイヨシノより
艶を感じる山桜が好きだなぁ。

f:id:kurokoshusaru:20210327165708j:plain

◆山里の桜
 県道は葛籠折れに入り
標高を上げ山間集落に入る。

f:id:kurokoshusaru:20210327165811j:plain

 「コロナ騒動で
   お花見はどうやろうね」

 花見は奈良時代貴族が始めた行事と言われ
当初中国から伝来した梅を観賞するものだった。

                             f:id:kurokoshusaru:20210327165910j:plain

その後梅見は平安時代に入り
花見の花が梅から桜へと移り変わり
江戸時代には庶民の物見遊山となった
桜見は日本独自の文化と言えるだろう。

f:id:kurokoshusaru:20210327170013j:plain

◆分け入る
 谷間の集落を抜け空が開き
工石山山群三辻山から延びる
稜線に聳える黒滝峰が現れる。

                  f:id:kurokoshusaru:20210327170211j:plain

 「陽射しが変わったね」

春の陽が射す春分の三辻山は
どんな風景を見せてくれるだろう。

f:id:kurokoshusaru:20210327170306j:plain

                   風音はいつも谷間に桜狩  高木晴子