猿板

遊山黒子衆SARUの記録

啓蟄の三辻山遊山 蕗の薹

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 三辻山の北を巻いた山道は
南を巻いてきた道と交わる。
ここからは北にある本山郷と
城下を結んだ古の峠道となる。

◆切り立つ尾根

 「今日は黒滝峰行こうや」

tochikoが二人に見せたい風景がある
稜線に立つ大岩に続くヤセ尾根に入った。

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風が強く吹き付ける
尾根は樹々が低く踊って
難路となる事が多いが
視野が開ける場所もある。

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◆黒滝峰
 切れ落ちた尾根は
所々でいい風景を見せてくれる。
低山も捨てたものではないだろう?

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標高1048mの黒滝峰に上がる。
山頂は天に突き出た大岩の上にあり
足下にはヒカゲツツジが群生を成す。

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 「ここも
   花見に来ないかんね」

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◆Y's Restaurant
 黒滝峰でちょうど昼になり
この先の峠は次の楽しみにして
来た道を返して昼の場を広げた。

 今日もシェフはワイズさんだ。

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剣山頂上ヒュッテから届いた
冬子(ドンコ)と蕗の薹が香る
春のパスタを頂いた。

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食後はTommyさんのcoffeeも付く。

 有り難い ありがたい。

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◆かえり道
 全ての生き物は群のために
生きるという遺伝子を持ていて
互いに絡合して生きてきたから
何の役にも立たない命はいない。

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人間も結婚するときは
相手を幸せにしたいと思うのも
その遺伝子の仕業と思うが
時が経つとどうだろうか。

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 満足出来る買い物は贈り物。
人を幸せにしたいと皆が思えば
豊かに温かくなるのではないか。

 みんな今日もありがとうね。

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うれしさは春の光を手に掬ひ  野見山朱鳥