白髪山から約1時間の縦走
白髪分かれの頂は風も穏やかで
誰もいない静寂が迎えてくれた。
◆頂に立つ
姿がよい山は登るもいいが
私は眺める方が好きだなぁ。
◆雪と遊ぶ
ここなら風も吹かんし
雪掘ってお昼にしようや。
私が冬山必需品としている
装備の一つにスコップがある。
それは雪崩埋没など救助もあるが
雪洞を掘ったりテーブル作ったり
雪と遊び雪質を知る道具となるためだ。
「テーブル出来たで」
今日は春の湿雪だから
作りやすかったようだな。
◆Y's Restaurant
今日も料理長はワイズさん
共に遊山を重ねているうちに
すっかり山の女将が板に付いてきた。
袋ラーメンボンゴレ風アレンジ。
旬のあさりをたっぷり使って
にんにくとオリーブオイルが香る。
頂きます (^_^)
森の林床に生える笹や草は
土中に毛細血管の様に根を張り
水を吸い大地を固めて守っていて
樹々と共生関係にあると言える。
林床を失った白髪分かれから北は
雪解け水でグチャグチャだろうから
滑ったり転んだり楽しくないと思う。
さあ 帰ろうか。
◆かえり道
ピクニックはヨーロッパ貴族で栄え
戸外で使用人を同行させ配膳させるなど
食事をすることを贅をこらして楽しんだ風習。
もちろん登山も貴族発祥だ。
一方日本のアウトドア「物見遊山」は
江戸時代には庶民の間に定着していて
「物見」は見物で「遊山」は野山で遊ぶ
自然を自由に楽しみながら散策すること。
私達が山登りを始めたころは
登頂を目的としたものだったが
四季の変化や様々な人とふれ合い
目的が頂上から裾野に広がった。
それは世界初庶民のアウトドア
「物見遊山」を生み出した祖先の
遺伝子がそうさせたのかもしれない。
次はどこに行こうかねぇ。
君火を焚けよきもの見せむ雪まるげ 芭蕉