猿板

遊山黒子衆SARUの記録

立春の石鎚裏参道の遊山 山霧

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 日本列島の南岸を進む
前線を伴った低気圧が東へすすみ。
西日本太平洋側の天気は回復傾向。

 今週末は西の山域だろうな。

◆空を観る
 そんな春に入る週末は
Tommyさんと前泊宴会の後
私たちは彼此3年ぶりになる
石鎚山の面河尾根を訪れた。

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 「回復が早まったね」

山間に雪をもたらせた雲は薄く
今日は雨の心配は無いようだ。

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◆川を遡る
 国道に沿って流れる仁淀川
県境を越え名が面河川に変わり
久万高原町御三戸で国道を別れ
源流石鎚山に向かって走る。

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山間集落を走るうちに
眩しい朝陽が差しはじめた。

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 山間から山霧が立つ
これも季節が移ろう風景。

 春が近づいているんだ。

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◆分け入る
 巨大な岩壁が眼前に迫る
面河渓駐車場に車を置き
霊峰石鎚山山頂まで続く
長い信仰の道に分け入る。

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この「亀腹」は高さ約110メートル
幅約200メートルのほぼ垂直の花崗岩壁で
面河渓谷を代表する絶景のひとつ。

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◆清流出流
 昭和の風情を残す橋を渡り
面河渓の遊歩道を歩きはじめた。

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仁淀川上流 9.6kmに亘る渓谷は
周囲を石鎚山系の高峰に囲まれた
入口付近の標高は標高650mあり
深く掘られたV字渓谷となっている。

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近年青く透明な川の水が話題になった
仁淀川石鎚山山頂付近より生まれ
「仁淀ブルー」と呼ばれる清い水は
この面河渓に端を発している。

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 ここは他の山域には無い
「気」のようなものを感じる。
寒暖押し合う節に入った霊峰は
どんな風景を見せてくれるか。

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山霧の梢に透ける朝日かな  召波