猿板

遊山黒子衆SARUの記録

秋雨の三辻山遊山 結

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 植林を抜け登山道に入る。
ここから山道は標高1108三辻山の
山頂部を覆う自然林に入ってゆく。

◆山頂部のこと
 登山道合流は山頂に近く
程なく山頂直下の園地に着いた。

 今日は雲の中だから
山頂は次回の楽しみにしよう。

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◆始まること

 「紅葉が始まってますね」

 そうですね。
高木の見頃は11月に入るかなぁ。

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 園地で一休みしたのち
山毛欅が根を張る森に分け入った。

 紅葉は最低気温が8℃を切ると始まる。

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葉が鮮やかに染まるためには
昼夜の気温の差が大きいこと
空気が澄んで充分日光を受けることが
必要だと一般的に言われている。

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◆水と風のこと
 また大気中に適度な湿度があって
葉が乾燥しないことも必要と言われ
山を覆う霧も紅葉にとって大切なもの。

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 これがこの山道で
一番大きい山毛欅です。

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そして吹き上がる風は
樹皮の更新にも欠かせないもの。
自然は全て繋がっている様に思う。

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 「土が柔らかくて
   気持ちいい道ですね」

 どうです いい森でしょう。

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                 もういちど吹いてたしかに秋の風  仁平勝