猿板

遊山黒子衆SARUの記録

寒露に入る工石山遊山 自然林

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 「一休みしょう」

工石山はS42自然休養林の指定により
整備されたいくつかの登山コースの
起点になる休憩場所がこの杖塚。

◆自然林に入る
 今日は賽の河原に行こうや。
賽の河原への山道は工石山の
南斜面山腹を横切るコースで
日当たりも良く植生も豊かだ。

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ここにも秋の花が咲き
冬眠前のマルハナバチ
忙しそうに蜜を集めていた。

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 人の造るものと違って
自然の造形は本当に美しいと思う。

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◆大海望む
 南回りコースの展望所
ヒノキ屏風岩で腰を下ろす。

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この石英の多い大岩は
眼下の鏡川の流れの彼方に
太平洋を望むことが出来る。

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◆出流ところ
 標高1170m工石山は
高知市を流れる鏡川出流山。
その源流点直下に賽の河原がある。

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海流に挟まれた日本は
背骨の様に山脈あるため
雲を止め世界屈指の雨が降る。

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そんな世界でも希な恵まれた自然があり
日本に辿り着いた多種多様な命が
雨が造った複雑な地形に根を張った。

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涼風抜ける河原で休んだのち
私達は稜線に上がる道にはいった。

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                りんどうに白雲うごき薄れけり  柴田白葉女