中低木の森を抜け空が開き
山麓から風が吹き上がる
高原状の山頂部にあがった。
◆山頂部のこと
「いい天気で良かったね」
切り立った岩の天狗ノ鼻は
笹に覆われた梶ヶ森の一つの頂。
目の前には天狗ノ鼻と対を成す
標高約1400mの頂上がどっしり座る。
◆空のこと
晩夏に入る小暑はもう終わるが
四国の梅雨はまだ明けそうにない。
以前温暖化で梅雨明けが早いと言ってたなぁ。
まあ今年はこんな夏なんだろう。
「お昼までね」
tochikoが梶ヶ森は初めてという
ワイズさんを山頂に案内する間に
和宏さんは昼を構えることにした。
◆和宏さんの山食堂
いつもの隠れ家で
和宏さんは飯を焚き始める。
今日の主菜は天ぷら。
山頂組も降りて来て
新しい仲間との出会いに乾杯。
「鮎もどうぞ」
ワイズさんも
夏野菜のピクルスを持ち寄った。
さて梅雨が明けたら
雪山への道が始まる。
またおっかなびっくり
ドキドキしながら歩こうかね。
梅雨晴間焼むすびなど匂はせて 星野麥丘人