猿板

遊山黒子衆SARUの記録

夏至の終わりの三ツ辻山 承

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 「烏瓜の花 久しぶり!」

 山地に生えるウリ科の蔓性多年草
夏白色で縁が糸状に裂けた美花を夜に開き
夜行性の蛾を引き寄せるためと考えられている。

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 早起きは三文の得か。
マルハナバチも早起きだ。

◆分け入る

 「空気が澄んじゅうねぇ」

雨は空気も清めてくれる。

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 同じ山に通うほど
見える風景は深まってゆく。
その時見えてくる変化こそ
山力になると思っている。

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◆雲に入る
 植林に生きる命たちも
梅雨の恵みを受け変化する。

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やがて山道は霧に覆われる。
これは北上する雲の塊に押された
湿った空気が山にぶつかり発生する雲で
平地ではまず雲になることはない。

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◆雲を見る
 この様に地形により発生する
気象現象を覚えておくことも有効。

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かき集めた気象情報と
自らの経験を照らし合わせて
いつもの山の天候を考えている。

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 そんな事が
面白くてたまらない。

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                    山霧の梢に透ける朝日かな  召波