猿板

遊山黒子衆SARUの記録

梅雨の工石山遊山 岩清水

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 標高1170m工石山は
高知市を流れる鏡川出流山。
その源流点直下に賽の河原がある。

◆水のこと
 水は長い時間をかければ
どんな物質でも溶かすことが出来る。
日本は太平洋プレートの沈みに込みにより
盛り上がったシワにより出来た島国。

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その海底から隆起した山は雲を生み
雲がもたらす降雨と降雪は命を育み
山を溶かしながら複雑な地形を造った。

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◆柞のこと
 その複雑な地形があるからこそ
日本に辿り着いた様々な外来種
四季の変化に耐え生き残ることが出来て
その命は世界を魅了する風景を造った。

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その様な地理条件は他国になく
私は日本は奇跡の島だと思っている。

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◆かえり道
 えい時間や。
そろそろ下って昼にしょうか。

 それが一番の目的かもね。

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 日本の山には多様な命が溢れ
その一つ一つが輝いて見えるのが
夏という季節なのだろう。

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   「こんにちは
      今日は工石へ行っちょったでぇ」

「蟆子はおらんかったぁ?」

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 このふれ合いが気持ちいい。
私は蕎麦に焼き飯を追加した。

 人に会うための
    遊山もいいよなぁ。

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           顔ふつて水のうまさの山清水  河野南畦