三方を山に囲まれた
奥物部の森のまほら「ヌル谷のナロ」
その巨木が根を張る森の平坦地は
樹々の葉が出そろい鬱蒼としてきた。
◆居場所に還る
ここは落盤帯に流れ込んだ
ヌル谷の清水が長年運んだ土砂が
堆積して出来た森の平坦地。
「お~い!
お待たせしました」
◆再会のとき
「嬉しくてしかたないです!」
待ちに待った県境越え。
前々夜からこの森に来て
ふたりで歩き回っていたという。
森も笑っていますよ。
◆蛍の夜
空も不安定だし
ここでいいですよね。
今日は登山より自粛解禁祝賀会。
ろくべえさんとは
何年になりますかねぇ。
このブログで繋がった
山の盟友との歓談がはじまる。
互いに持ち寄った
お酒と食材で火を囲む。
一生懸命働いたから
この喜びも一入だ。
ここで見られなくなった
姫蛍が焚火の中から蘇る。
そんな心地よい夜は
いつお開きなったか覚えてない。
ゆるやかに着てひとと逢ふ蛍の夜 桂信子