猿板

遊山黒子衆SARUの記録

梅雨に入る加持の山遊山 結

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 梶ヶ森の中腹(標高1100m)に
定福寺の奥の院がある。
かつて梶ヶ森は「加持ヶ峰」と呼ばれ
若い弘法大師が修行したと伝えられる。

◆加持祈祷の山
 いつもの休憩ポイント
遍照院軒下を借りてザックを下ろす。
かつてここは宿坊として賑わったところ。

 気温は18℃でいい感じだ。

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◆ゴロゴロ八丁
 「今日はどこ通る?」

 今日は足腰の鍛錬として
山頂への最短コースとなる
岩道の急登を上がることとした。

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ここは古の修験の場で
今も古い石段や石仏が残っている。

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 「朴が咲いちゅうで」

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 若葉も今が見頃だろう。

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◆祈りの谷
 ゴロゴロ八丁の果て
両脇の谷が迫るところに
弥勒堂を祀る大岩の門がある。

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 最近最先端の物理学者は
人が死んで身体と心をなくしても
魂は残ると考えられはじめている。

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私も今まで山を見てきて
それが自然で腑に落ちる。

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 そうだとしたら
子孫のため祈り磨いた魂は
きっとこの様なところに
帰って来るだろうから

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その場所は私達が
守るべきだと思っている。

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 さあ
もうすぐ稜線だ。

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                 世を隔て人を隔てゝ梅雨に入る  高野素十