渓の間が狭まって
再び陽が陰ってきたら
この林道の終点は近い。
◆渓へ下る
終点手前の分岐から
渓へ下る山道にはいり
奥物部の森歩きが始まる。
◆長笹谷
夏になると鬱蒼とする
長笹谷もまだ明るい風景にあり
土石流跡も随分均された様に感じる。
白髪分岐付近を水源とする
長笹谷は上韮生川を経て
物部川に下り海に還る。
◆カヤハゲの尾根
山道は長笹谷から
カヤハゲ山腹に登り返す。
南斜面の登りは陽が当たり
渓から風が吹き上がる。
長笹谷に流れ込むヌル谷に沿って
30年以上通い続ける居場所に帰る。
◆ヌル谷のナロ
ヌル谷が土砂を運び作った
森の平坦地ヌル谷のナロに辿り着く。
ここは15年ぐらい前から
人に追われた鹿が集まり風景が変わったが
バイケイソウ達は今年も若葉を見せてくれた。
腰を下ろして休んでいると
繁殖期を迎えた鳥の囀りに囲まれた。
また鳥が種を運んでくれるから
鹿に目くじらたても解決しないと思うがなぁ。
翔てば野の光となりて春の鳥 長瀬きよ子
