「咲いちゅう 咲いちゅう」
バイカオウレンはキンポウゲ科の多年草。
葉は長柄あり5個の小葉から成る。
山地に自生し4月頃白色5弁の花を開く。
◆梅に似た花
tochikoが尊敬する郷土の植物学者
牧野富太郎先生がこよなく愛した草花は
今年も可憐な姿で彼女を迎えてくれた。
◆尾根の道
バイカオウレンが咲く
南向きの日当たりがいい尾根は
石楠花道と呼ばれる花の名所で
躑躅なども花期には多くの人が訪れる。
この日は花の季節の訪れを告げる
クロモジ達も咲きはじめていた。
木洩れ日も温かく
清明らしい風景だなぁ。
◆霞のころ
標高1176mと1177mの双耳峰
工石山の南頂を経て北頂に立つ。
山頂からみる山と空の間には
薄いベールの様な春霞が横たわる。
「微かに石鎚が見える」
遠くの剣山系は靄に隠れている。
大気中の水分が増えてきたんだなぁ。
◆かえる道
そろそろ昼だな。
峠まで近道しようや。
この1000mを越える稜線は
ブナとアカガシの混生林で
風通しもよく気持ちがよかった。
今の「自粛ムード」は
確かに感染防止にはなると思うが
何でもかんでも自粛することは
社会のために本当に良いことか。
「現象」だけ観て
「源流」見失ってはいけないと思う。
今日は工石に行っちょたで。
「ツツジはまだ早いろうねぇ」
その頃までには
落ち着いたらえいにねぇ。
靄に透く紺の山なみ四月かな 三森鉄治