「もう30年でねぇ」
物部川から上韮生川に入る。
そうだねぇ この道を
何百回通ったろうねぇ。
◆旧物部村に入る
ここに通い始めた頃
商店や食堂、豆腐屋もあったが
今は一軒も残っていない。
人の数も随分少なくなった。
しかし自然が造った風景は
何も変わっていない様に見えるが
時の流れ方が違うのだろう。
◆奥物部の森に入る
最深集落を過ぎ
奥物部の森に分け入った。
森の木々は葉を落とし
長い冬の眠りに入っている。
いつもの登り口に着く。
この時曇り空で気温は6度。
まだ早いな。
少し休んで行こうや。
◆林道に入る
昼頃ヌル谷に着く様
1時間ばかり眠ったろうか。
今日も軽荷で歩きはじめた。
林道の道端にある
枯れた風景もいいものだ。
さあ 今日は
狙った風景に出会えるか。
しんしんと寒さがたのし歩みゆく 星野立子