「風が息してないね」
頂上部の稜線に上がる。
ここから急に風が強くなり
平均10m瞬間最大15mはあった。
◆空に上がる
テントなら大変だったな。
登山口はあれほど穏やかだったが
風が吹き上がる山頂は別もので
笹は風に打たれ木は大きく揺れていた。
◆居場所に帰る
天気は大体思っていたとおりで
無事山小屋に辿り着くことが出来た。
しかし流石に小屋のある山頂は
瞬間風速は20mを超えていたろう。
「ただいまぁ~!」
「大丈夫や思うてたけど
無事で良かったわぁ」
かずよさんは山頂の様子の
動画でのSNS発信を続けていた。
◆ホッとする処
「駆け付け一杯どうぞ」
いつもすいません。
登山は体験と経験が最も大切で
特に山の気象は天気予報では解らない。
でも怖がってばかりでは
貴重な時を逃がしてしまう。
だから山小屋の存在はありがたい。
ここでいてくれるから体験出来る。
おっかなびっくりドキドキしながら
たまには入山することも必要だろうと思う。
一樹にこもる雀台風去りし後 加藤憲曠