「リョウブが倒れちゅう」
台風のせいか土壌のせいか
自ら移動が出来ない植物は
全てが大木になれるわけではない。
◆自然であること
風が強いところは樅が残る。
鳥や風が運んで根を張った植物は
その場に合わないものは淘汰される。
◆森を抜ける
山道は西島尾根稜線で
風が駆け上がる笹原に出る。
「こんな日に来たかぁ!」
リフトは台風後の点検中だという。
「南風やったんで
午後には動くぞ」 (^_^)
◆風と共に昇る
西島リフト駅から
尾根筋を登るコースを取った。
もちろん風も強く吹き付けるが
雨も降らず汗も掻かず快適な登りとなった。
山道は尾根の東を巻きはじめ
中低木や樅の住処に入る。
この厳しい環境にも
咲く花があり実をつける草がいる。
そんな自然は人の手など要らない
強いものだと改めて感じさせられた。
椴松に秋の雲ゆくばかりなり 増田手古奈