足下から沢の音と共に
蝉の声が聞こえはじめた。
「ヒグラシに変わったね」
◆渓へ下る
山道は登山口から
旧営林署の人工林を歩き
堂床谷に向かって下る。
◆堂床河原
山道は砂防ダムより出来た
ほぼ放置されたキャンプ場に降りる。
ここから山道は
堂床谷に沿った平坦な道となる。
◆渓を渡る
堂床谷には
幾つかの支流が流れ込み
それぞれ橋が架けられている。
涼風抜ける橋の上は
火照った身体を冷ますによい場所。
梅雨の終わりの大雨でも
それほど水位は上がっていない。
今年四国の梅雨の総雨量は
やはり少なかったのだろうか。
山清水魂冷ゆるまで掬(むす)びけり 臼田亜浪