猿板

遊山黒子衆SARUの記録

奥物部長笹谷の遊山 鎮

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 大きなサルノコシカケがある。
生物の大きさは容器に比例する。
私の経験でみても豊かな森ほど
菌類も大きく育つように感じている。

臨機応変
 この日カヤハゲ登頂の予定を
私の気まぐれで森の奥座敷
のろさんを案内することに変更した。

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◆森の奥
 ここは長笹谷の支流が生まれる
谷が行きづまり狭まったところ(ざこ)に
長年土砂が堆積し平坦地が形成された。

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また南西斜面にあり日当たりがよく
地下から岩清水が湧き出すこのざこは
杣人や炭焼きが小屋を建てていたと言われ
今でもかまど跡や茶碗の欠片などが残っている。

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 「ここ良いですね!」
 だろう。
きっと気に入ると思ってたよ。

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◆大地に座す
 風を防ぐ谷間に懐かれ
大きな欅の下でお昼にした。

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 私達は山頂だけに拘らない
四季折々気持ちのいい場所を求め
山を徘徊する遊山の道を歩いている。

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今日はここまででいい。
たっぷり昼寝をして帰ろうや。

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不思議なことだが森では
いつも深く眠ることが出来る。

 「仕事の疲れがとれますわぁ」

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  山清水魂冷ゆるまで掬びけり  臼田亜浪