お昼にしようと
賽の河原の東屋に入ったとき
雨が強く降りはじめた。
「滑り込みセーフやったね」
◆雨宿り
子供たちを見ていた
山神様が護ってくれたかもな。
「お腹へったぁ~!!」
◆おいしい顔
飯盒炊爨から
山猫亭が開店した。
tochikoは孫猿たちに
里の梼原牛で焼肉大会。
山猫亭のメインは
四万十町の七面鳥の
ハーブ焼きとトマトソース煮。
「ご飯が美味し~っ!!」
やはり君たちは日本人だね。
◆かえり道
下山途中で雨は止んだ。
晴ればかりじゃ登山も単調だし
雨が降るから木々が輝き水が流れる。
日本には年間約8000億トンの
真水が降ると計算されていて
常に大地は浄化されているが
人が使うのは10%足らずだと言う。
だのに「もったいない」と節水し
貴重な真水を海に帰す方が
「もったいない」と思うがなぁ。
「あっ お空が見えた!」
炊き上る飯に光りや菜種梅雨 中嶋秀子