落盤帯の群生地を後に
山頂部を目指し登り始めた。
ここも明確な登山道はなく
地形を読む必要がある。
◆尾根の道
阿佐尻山の山頂まで
はっきり言って道はない。
今回私達は尾根筋を追って
稜線に這い上がることとした。
特にこの雪解けの頃は
地面が緩み下山のときには
軽アイゼンなど滑り止めが役立つ。
◆稜線に上がる
足場の悪い急登を終え
標高1200mを越える
頂上に続く稜線に上がる。
ここからは多少アップダウンはあるが
眺望の良いなだらかな稜線歩きとなる。
◆植林のこと
稜線に乗ってほどなく
伐採地に出て空が開け墓標の様に
白く林立するのは動物から苗木を護るネット。
自然の造形と比べ人の造形はねぇ・・・(苦笑)
杉檜の人工林には動物の餌がなく
また下草刈りや枝打ちなどで人間が入り
動物が避ける緩衝地帯となるため
人と動物が棲み分け環境を守る事が出来た。
だから戦後の林野行政による植林は
山の中腹標高1000m位までで
良かったのではないかと私は思う。
やはり先人は
賢かったんだなぁ・・・。
ただよへるものをふちどり杉の花 富安風生