このとき四国付近には
ほぼ真北から吹き込む寒気が
四国山地を南北に削り落とした
吉野川に沿って流れ込んでいた。
◆共に歩くこと
国見山の登山道は南斜面を登る。
これが雪山経験の少ないアリンコのため
この山を選んだ理由の一つだった。
◆杉林のこと
カメラを出すのが辛くなるほど
静かに降雪が量を増すなか
登り始めの植林に入ってゆく。
現在せっかく植えた
杉や檜の手入れが出来なくなり
花粉症や土石流などの問題に繋がっている。
日本には多くの木材資源があるのに
安いとは言え他国の木を買うのはどうか。
たとえばコンビニが間伐割り箸を使えば
その様な問題も解決するのではないか。
「一本しよう」
直登に入る前に装備を調えた。
◆防火帯を登る
山火事の延焼を防ぐ
防火帯の急登にかかる。
今日のようなアイゼンを要さない
緩斜面などはキックステップを使う。
膝中心で後足の膝を前に出す動作と
体重移動と靴自体の重さを活用し
疲れないために出来るだけ
1回でステップを切ることが大切。
一旦蹴り込んだらステップを
崩さないために足をずらさないこと。
堅雪の場合には力を入れて
振り子式に蹴り込む必要もある。
しんしんと寒さがたのし歩みゆく 星野立子