猿板

遊山黒子衆SARUの記録

大暑の梶ヶ森遊山 水のこと

土砂

 「沢が吹いちゅうね」
斜面に植えられた人工林を
川に向かって下る何本かの沢は
それほどの崩れではないようだ。


◆水が流れること
 日本の「治水」の基本は
雨水を側溝や下水でいち早く
堤防で囲んだ河川に流し海に運び
平野部にある街を守ること。



今回の豪雨被害は堤防決壊以外は
山と川の間に距離がある平野部の
被害が大きかったように見受けられ
現状の治水なら排水の強化しかないだろう。
                
◆自然は移ろうこと
 「緑色が深くなったね」
私たちのように同じ山に通えば
わずかな変化も目に付くようになる。



変化は木々より花が解りやすく
夏の花たちも終わる時を迎えている。


                
龍王の滝のこと
 山道は龍王の滝へ下り
滝の水量は多くはない様に見える。
大雨以外雨量は少ないのが
今夏の特徴のように思う。



 年間8000億トンの真水が降る日本で
人間が使っている水はわずか150億トン。


                
今まで温暖化対策に使い気温は変わらない
80兆円を治水に使っていたら今回の災害や
節水なども避けられていたのかもしれない。



 

 いったい行政は何をしているのだろう?


               


  林中に雨の音満つ油点草  清崎敏郎