「ボク棒が好きながやき
学校の帰りいっつも探しゆう」
河童ちゃんもそうだったよ。
◆子供と歩くこと
男の子はそんなものさ
君たちお母さんは虫や木の実が好きで
いつも赤いウエストポーチに
何やかにや放り込んでたよ。
◆森に咲くこと
風雨の浸食に強い石灰は
高い山として残ることが多く
伊吹山もチョモランマも石灰の山で
多種多様な植物が生きる花の山になる。
この四国カルストもそうだが
里の段々畑や街の公園、都会の風景など
人が造った風景もそれなりに良いものだ。
でも人が住むことが出来ない
ワイルドな自然林に安心感を覚え
美しいと感じるのはなぜなんだろう。
◆森の奥のこと
「キノコ見つけた!」
おっ これはめっちゃ美味いキノコ!
でもちょっと遅かったかなぁ〜。
単調な風景の針葉樹林より
広葉樹林がより多様な命と共生する。
「ボク水が大好きやき」
特に水の豊かな日本で生きた先人は
水を生む森に神を見いだし頭を垂れて生きてきた。
その先人が残した山道を
私達はさらに深く分け入った。
初夏の山立ちめぐり四方に風 水原秋櫻子