林道は人が作った風景。
風の通り道となり水の流れも変わるが
その環境に依存して生きる命がある。
◆林道歩き
いくら刈っても
生えてくる庭の草のように
環境に合うものが根を張る
自然は決して弱いものではない。
◆草花
卯の花の 匂う垣根に
時鳥 早も来鳴きて
忍音もらす 夏は来ぬ
さみだれの そそぐ山田に
早乙女が 裳裾ぬらして
玉苗植うる 夏は来ぬ
◆花木
橘の 薫るのきばの
窓近く 蛍飛びかい
おこたり諌むる 夏は来ぬ
楝ちる 川べの宿の
門遠く 水鶏声して
夕月すずしき 夏は来ぬ
五月やみ 蛍飛びかい
水鶏鳴き 卯の花咲きて
早苗植えわたす 夏は来ぬ
◆遺伝子
「チドリノキの
翼果が出来ゆう」
早々と花を終え
実を結ぶ木々もあった。
「見て見て!
山葡萄がどっさり付けちゅう!!」
今秋は猿たちと競争か!
卯の花は日をもちながら曇りけり 千代女