猿板

遊山黒子衆SARUの記録

孫猿のヌル谷遊山 日の光

あけぼの街道

 お天気が約束された週末。
孫猿といよちゃん親子合流し
春のお日様を求めて森へ向かった。


◆山里の春
 旧物部村大栃にも
新緑色が現れていた。
 「ダム湖も満水やね」
田植えが始まっちゅうきね。



 「今年はやらた
   藤の花が目に付くね」
 今年はどの花も多い。
何もなければいいけどね。
                    
◆咲くら散る
 歩きはじめた林道には
新緑のシャワーが降り注ぐ。



かつて炭焼きが盛で
人手がほどよく入っていた
この山域には山桜が多く
                    
花の盛りを過ぎた桜は
谷風に舞う花吹雪で迎えてくれた。



◆好奇心咲く
 幾つか谷筋を横切る林道には
雪解け水が飛沫を上げ川へ下る。
                
 「この水飲んでえいがぁ?」



 「花が咲いちゅう!」
     「見に行ってえい?」
                   
 ミツバツツジも見納め
何もかもお好きにどうぞ。



 「さあ 行くよぉ〜!」
今日はほんとに天気がいい。



◆春の紅葉

 若葉は緑色だけではない。


         
秋に大切な葉緑素を幹に仕舞い
残った色素で山が染まるのが紅葉。



その逆で春に葉緑素が遅れる木々が
赤色や黄色に淡く山を染めることを
私たちは春の紅葉と呼んでいる。
                  
柔らかい色に囲まれる
森を歩いていると
四季のある日本に生まれて
ほんとに良かったと思う。



                      あらたふと青葉若葉の日の光  芭蕉