猿板

遊山黒子衆SARUの記録

晩春の梶ヶ森遊山 結

林道へ上がる

 「河童ちゃん 今日は
   ゴロゴロ八丁やめようや」
 そうですね。
お天気も怪しいようだし。


◆車道へ上がる
 山頂直下に続く林道は
多少距離が長くなるが
なだからな道歩きとなる。



◆変化のとき
この時強い風と共に
南から黒い雲が
足早に流れ込んでいた。



 予想天気図どおりだが
雲を受け止める山は
天気の崩れは街より早い。
               

◆隠れ家
 いつもの
避難小屋でお昼にした。
                 
 「これでも食べよって」
 いつも和宏さんに甘える
この吞兵衛にお気遣い頂いて m(_ _)m



 「最近山猫さんに
   甘えちょったきねぇ」
                 
 いえいえ
このオヤジ料理もいいですよ。



◆かえり道
 帰り道は風を避けて
宿坊に直接下る道をとった。
かつて修験の山だった梶ヶ森には
幾つかの道があり見所が多い。
              
人も色んな価値観があるから面白く
山も色んな命があるから楽しい。
だからお互いを認め合い尊重することが
温かい人生を送るコツだろうと思う。



                   人は影鳥は光を曳きて春  永方裕子