日本上陸して間もなく
付き合い始めたARC'TERYXの
春夏ものとにらめっこして
幾つか気になるものを発注した。
◆それぞれの道
私は岩と雪の先代から通い
残り物を漁ることが好きで
結構当たりを引いてきた様に思う。
それは私が日本人の
皆と同じことをして安心する
「右に習え」には合わない
変わり者のせいではないように思う。
◆それぞれの道具
たとえば「山より宴」「山より道具」
と仰る価値観は決して否定しないが
私は「山で宴」「山の道具」であり
登山を快適にする料理や道具を考え
主体は山として自分の経験から選ぶ
それが安全登山に繋がると考えている。
◆それぞれの命
大型量販店や雑誌の言うとおり
着たり背負ったりするのではなく
自分の山と経験で必要なものを選べば
より機能美、個性が光る。
登山者は自分と向かう山を見定め
道具屋は個々に必要な提案が出来る事
それが登山文化を育て維持し生き残る
ただ一つの道だと思っている。
髭白きまで山を攀ぢ何を得し 福田蓼汀