猿板

遊山黒子衆SARUの記録

小寒の雲辺寺に上がる 転

道標

 「やっと分岐に着いたで」
遍路道へ合流する道標に至る。
ここからは雲辺寺への尾根道となる。


◆尾根の雪
 降ったばかりの新雪
20cm位積もった尾根道には
風が吹き時々雪が舞い始めた。



               
◆五百羅漢の雪
 弘法大師が初めて中国を訪れた
福建省「五百羅漢院」の羅漢像を
模造したという石像が並ぶ。



               
羅漢は釈迦の弟子として悟りを開き
庶民の立場で因縁をといた聖者のこと。



拝む、虎に乗る、刀を振りかざすなど
すべて表情や形の違う五百体の羅漢像。


          
怒った表情や笑い顔とぼけた表情など
観ている私が観られている様に感じる
雪積もる多くの像に人間の喜怒哀楽が見えた。


                
雲辺寺の雪
   雲辺寺徳島県三好市にある
  雲辺寺山山頂の真言宗御室派の寺院。
                    
  巨鼇山千手院と号し
  本尊は千手観世音菩薩



  寺伝によれば789年(延暦8年)
  弘法大師善通寺建立のための木材を求めて
  雲辺寺山に登りこの地を霊山と感得し
  堂宇を建立したことを起源とする。


                    


  風景の何処からも雪降り出せり  柿本多映