テントに潜り込んでからも
吹き上がる風の音が聞こえていたが
地形に守られたテン場は日付が変わる頃には
頭上に満点の星と月が輝きはじめた。
◆頂くこと
翌日正月7日の朝は七草粥。
前夜の鍋物をおじやで平らげる
やはりご飯は足の先まで温まる。
◆カタツムリであること
私たちは四季を問わず
山泊は避難小屋を使わない。
それも身を守る手段と考えている。
小屋をあてにする登山は
何あってもそこに着かないと
生死に関わる事態に陥る。
特に冬期は雪により余計な時間を要し
小屋自体が雪に埋没することもある。
また小屋の破損などにより
使用できないこともある。
だから私たちは「ヤドカリ」より
行く先に我が家ありけり「カタツムリ」
そうありたいと思っている。
さあ次はみんなで
テントを背負って
どこに行こうかね (^_^)
君火を焚けよきもの見せむ雪まるげ 芭蕉