猿板

遊山黒子衆SARUの記録

小雪の御在所山遊山 石段

土俵

 山道は土俵跡がある
開けた広場に辿り着く。
ここは韮生山祗神社の境内で
対面の集落に下る峠でもあった。


◆韮生山祗神社
 かつてこの山中の峠は
神祭の折山麓の力自慢が集まり
奉納相撲が行われ
笑顔があふれていた。



 この峠の鳥居を潜り
山頂神社への参道が始まる。
                   
◆大木の道
 西の稜線に沿って
山頂までほぼ真っ直ぐ伸びる
石段には杉檜の大木が立ち並ぶ。



                 
「百年は超えているでしょうね」
長い年月里人を見下ろしていた大木。
私はこの人工林を気持ち良く感じる。



◆季節の彩り
 ほぼ人工の森ではあるが
単調とも言える風景の所々に
雑木達が秋の色を添えていた。



                 
 「朴の木やね」
人は植えたのか鳥が運んだのか。



 「夫婦松も一本枯れたね」
そうやね。役割を終えたんやね。


                  


  岨(そば)行けば音空を行く落葉かな  太祇