猿板

遊山黒子衆SARUの記録

紅葉はじまる「石鎚山」 山粧

現れる

 天に向かって聳え立つ。
神々しい石鎚山のシルエットが
傾き始め太陽を背に現れた。


◆光と霧のこと
 再び雲が湧き上がり
逆光で見えなかった
錦色が浮かび上がる。



 今まで待った甲斐があった。
                
◆錦色のこと
 秋に入り日が短くなり
時がたつのが早く感じる。
 「さあ帰ろうや」



紅葉の色はヨーロッパは基本三色だが
錦織なすと表現される日本の紅葉は27色で
それは外来種が多く生き残ったためで
                 
海に囲まれ比較的温暖な日本は
山とか谷とかあって水が豊富で
弱い種も強い種も生き残り
外来種が入ってきたら定着する。



◆かえり道
 この日改めて
日本の自然の美しさを実感し
日本に生まれて良かったと思った。



この豊かな自然に囲まれた日本人は
高い民度を養い賢くなったと思う。
                

この自然を美しいと思う心を
遺伝子に刻まれている間に
次世代に繋いでいきたい。
それが大人の役割だろう。
                    


 帰りのスカイライン
石鎚山がまた来いよ言っていた。



 「ほんと綺麗な山やねぇ・・・」
そう感じる日本人の心も美しい。


                


  寂寞と滝かけて山粧へり  永作火童